2017 旭硝子財団 助成研究発表会 要旨集
69/223

ストグロビュールの形成に関与することを明らかにした。プラストグロビュール局在タンパク質の輸送機構を明らかにすることで新規輸送経路が明らかになることが期待される 図1うどんこ病菌感染後のGI-TGNの割合 図2うどんこ病菌を感染後6日後の野生型とsyp4変異体の葉緑体の電子顕微境画像.Bar=100nm 3. 今後の展開(計画等があれば) 病原菌抵抗性にTGNがどのように関与しているかについて明らかになりつつある。重要な課題として抵抗性を付与する分泌因子を同定し、その分泌システムを明らかにすることが第一の課題である。また、シロイヌナズナだけのモデル植物だけでなくトマトなどの農作物へこれらの知見を展開することで、病原菌に抵抗性をもった農作物を作出する基盤を構築する。 4. 参考文献 *Uemura, T. (2016) “Physiological Roles of Plant Post-Golgi Transport Pathways in Membrane Trafficking” Plant Cell Physiol., 57:2013-2019. DOI: 10.1093/pcp/pcw149 Ito, Y., Toyooka, K., Fujimoto, M., Ueda, T., *Uemura, T. and Nakano, A. The trans-Golgi network and the Golgi stacks behave independently during regeneration after Brefeldin A treatment in tobacco BY-2 cells. Plant Cell Physiol., 58:811-821. 5. 連絡先(掲載してよい場合、住所、電話番号、E-mailアドレス等) 〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 03-5841-4471 tuemura@bs.s.u-tokyo.ac.jp −59−

元のページ  ../index.html#69

このブックを見る